治療費について
日本の歯科治療費について
日本の歯科医院では、保険診療と自費診療の2つの治療方法があります。以下にそれぞれの特徴を説明します。
保険診療
保険診療は、日本の健康保険に加入している方が対象です。保険診療では、厚生労働省が設定した「診療報酬」と呼ばれる基準に基づいて治療費が計算されます。
健康保険が一部負担し、患者さんが自己負担する割合があり、患者さんの健康保険の条件によって異なります。
保険診療では、基本的な歯科治療や予防歯科処置(定期検診、歯石除去、予防歯科指導など)が保険適用となります。
ただし、審査基準や範囲が定められているため、全ての治療が保険でカバーされるわけではありません。
自費診療
自費診療は、健康保険に加入していない方や、保険診療の範囲外の治療を受けたい方に適しています。また、保険診療では限られた選択肢しかない場合や、より高品質な治療を希望する場合にも利用されます。
自費診療では、治療費は患者さんが全額負担する形となります。
歯科医院によって価格設定が異なるため、事前に費用の見積もりを依頼することが一般的です。
自費診療では、保険診療ではカバーされない治療や特殊な治療を受けることができます。
ホワイトニング、セラミックの詰め物/被せ物・インプラントや、矯正治療、再生医療などがあります。
保険診療について
保険診療は全国一律で決まっており、どの歯科医院で治療を受けても同料金となります。
以下に、一般的な治療種別における3割負担の場合の費用のおおよその目安を示します。
細かな治療内容や条件によって異なるため、あくまで参考としてご利用ください。
初めての方の例
初診+レントゲン+歯周基本検査+歯科疾患管理料+歯科外来診療環境体制加算×0.3=3,100円
虫歯や歯周病の治療を行った場合、上記に加えて処置の費用が加算されます。
虫歯の治療
<初期段階のむし歯の場合> 1,000~1,500円
初期段階のむし歯は、歯の一番表面にある白いエナメル質が溶かされた状態です。
痛みはまだありませんが削ってレジンとよばれる白い詰め物をします。
1日~2日の治療です。
<中度のむし歯の場合> 2,000円~10,000円
表のエナメル質の下には象牙質という層があり、下には神経があるので神経近くまでむし歯が達していると凍みてきます。
むし歯をけずってから保険の銀の詰め物または 自費診療の白い詰め物をする必要があります。
1歯に2回の来院が必要です。
<神経の治療が必要な場合> 7,000円~20,000円
象牙質より更に奥の神経に達してしまった場合、神経を取り除いてから、土台とかぶせものをする必要があります。
むし歯が神経に達してしまうと激しく歯が痛むようになります。
保険診療でも1歯の治療費に1万円ほどかかってきます。
また神経を取り除いて歯の根の中をきれいに清掃するために何回か通っていただく必要があります。
<重度のむし歯の場合> 7,000円~
歯の上部が完全になくなってしまうと、神経も壊死してしまい、痛みも感じなくなります。
痛みがなくてもこの歯が感染源となって周囲に悪影響をおよぼすので治療をする必要があります。
上記以上に悪化してしますと基本的に歯を抜いて空いたスペースを埋める処置をします。
歯のないスペースを埋める処置としては入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択枠があります。
入れ歯とブリッジは保険診療と自費診療を選択できますが、インプラントは自費診療のみとなります。
部分入れ歯の場合 5,000円~10,000円
総入れ歯の場合 10,000円~15,000円
型どり、噛み合わせの確認に最低4回以上の来院が必要です。
また入れ歯は、最初合っていても、時間が経つと合わなくなってくこともあり、歯科での定期的な調整が必要になってきます。
歯周病の治療
歯周病の治療期間は症状によって異なります。だいたい1ヶ月~1年くらいかかります。
1.初期の場合
初期段階では、少し骨が下がり始めている状態です。
自覚症状がなく自分で判断するのは難しいので、歯科医院で検査する事が重要です。
治療期間:約1~2ヶ月 来院回数4回(おおよその目安)
費 用:【1回】1,800円~2,000円程度
【トータル】5,000円~10,000円程度
2.中度の場合
中期段階では、骨が半分ほど溶けてしまっている状態です。
しっかりとした歯周病治療をすれば十分に歯を残すことが可能です。
治療期間:約3ヶ月~1年 来院回数6~20回(おおよその目安)
費 用:【1回】1,800円~2,000円程度
【外科手術】3,000円(1部位)
【トータル】10,000円~50,000円程度
3.重度の場合
重度の歯周病になると骨が3分の2以上溶けてしまっている状態です。
そうなると歯がグラグラと動いたり、最終的には歯が抜けてしまう事もあります。
治療期間:3ヶ月~1年以上 (おおよその目安)
費 用:【1回】1,800円~2,000円程度
【外科手術】3,000円 (1部位)
【トータル】30,000円~100,000円程度
自費診療について
当院では保険外の自費診療の費用を以下のように定めております。 ご不明な点に関しては診療時に歯科医師またはスタッフにお尋ねください。
小児歯科
バンドループ ディスタルシュー |
¥15,000 | 乳歯1本の早期喪失 |
ステフェン | ¥30,000 | 乳前歯の早期喪失 (3歯以上は¥39,800) |
リンガルアーチ ナンス |
¥30,000 | 乳歯2本の早期喪失 |
乳歯義歯 | ¥30,000 | 乳歯2本の早期喪失 |
乳歯レジン冠 | ¥20,000 | 乳臼歯の白い被せ物 |
フェンス型装置 | ¥30,000 | 指しゃぶりや舌の悪習癖の除去装置 (固定式・取り外し式) |
装置の管理調整料 | ¥2,000 | 通常2~3ヶ月に一度、修理・観察時 |
小児矯正歯科
歯並び相談(初回) | ¥0 | 簡単な診査・小児矯正の概要 |
歯並び相談(2回目以降) | ¥3,000 | 上記相談以降30分毎 |
精密検査 | ¥30,000 | 歯型分析・レントゲン分析 |
早期治療A | ¥100,000 | トレーナー・プレート装置など |
早期治療B | ¥150,000 | 片顎の拡大、ムーシールドなど |
Ⅰ期治療A | ¥150,000 | 上下額の拡大(早期治療からの移行) |
Ⅰ期治療B | ¥300,000 | 上下額の拡大 |
Ⅱ期治療A | ¥300,000 | 全額的なブラケット治療など |
Ⅱ期治療B | ¥400,000 | 抜歯を伴うケース |
調整A | ¥2,000 | 簡単なもの |
調整B | ¥4,000 | 複雑なもの |
修理 | ¥3,000~4500 | 簡単なもの~複雑なもの |
装置再製作 | ¥10,000~20,000 | 著しい損傷や紛失により必要な時 |
予防歯科
フッ素塗布法 | ¥500 | 歯ブラシを使ってフッ素剤を塗りこみます。 トレーを使うことが難しい低年齢児等に用います。 |
フッ素トレー法 | ¥800 | フッ素剤を塗布したマウストレーを3分間装着してもらいます。 よりしっかりと紙面にフッ素を定着させます。 |
PMTC | ¥7,000 | PMTCの基本の施術です。 |
PMTCステインクリア | ¥10,000 | 基本の施術に加え、専門の器具を用いてよりしっかりと清掃します。 ヤニなどのしつこい汚れの多い方にお勧めです。 |
インプラント治療
術前CT検査 | ¥5,500 | 顎の3次元的形態の把握 |
埋入手術 | ¥220,000 | 土台となるインプラント本体の埋め込み固定 |
2次手術+上部構造物印象 | ¥10,000 | 被せ物製作のための内部部品装着と型取り |
上部構造物(金合金)装着 | ¥110,000 | 被せ物 |
上部構造物(ジルコニア・セラミック) | ¥175,000 | 歯と同じ色の被せ物 |